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健康ニュースレター

6月の食養生

6月は、芒種・夏至という時期です。この季節は雨が多く、また湿度が高く、体の中にも湿気が溜まりやすいです。体内の水分調節がうまくいかず、体がだるかったり、むくみやすくなり、気分も憂鬱になります。
身体に溜まった湿気のことを「湿」と呼び、湿が過剰に停滞して排出されにくい状態になっていることを「湿邪」といいます。余分な湿の排出を促して、高温多湿なこの時期を快適に過ごしましょう!



食養生のポイント

湿邪になると傷みやすい臓器が「脾」です。脾は消化器官と深く関連する臓器で、脾が弱ると消化吸収の能力が衰えて食欲不振や胃痛、消化不良などを起こしやすくなります。冷たい物の取り過ぎや、必要以上の水分の取り過ぎも、むくみやだるさ、胃腸障害の原因になります。お腹が張ったり、下痢などの症状も体内の水分が滞るために起こしやすくなります。
身体の熱を冷ます食材や、身体のむくみを取る食材を活用しましょう。


6月のおすすめ食材① きゅうり

きゅうりは「寒性」で気を降ろす作用があり、身体の熱を冷ます作用があります。そのため、身体の熱がこもりやすい夏やのぼせやすい人に向いています。 きゅうりにはカリウムが多く含まれており、利尿作用やむくみを取り、ナトリウムの排泄を促して血圧を下げる作用があります。 また、きゅうりなどのウリ科の野菜に含まれるククルビタシンは胃液や唾液の分泌を促し、食欲を増進させます。



6月のおすすめ食材② そら豆

そら豆は胃腸の働きを高め、身体に溜まった余分な水分を排出して体力を向上させます。 カリウムを多く含み、体のむくみをとります。良質なタンパク質を含むため、肝機能を高める作用があります。 そら豆にはビタミンB1、ビタミンB2が含まれており、糖やタンパク質のエネルギー代謝を助け、またビタミンB1は乳酸の排出を促すことから疲労回復にもよいといわれています。 また、普段食べる機会の少ないさやの部分には食物繊維が多く含まれており、鮮度の良いものはやわらかいので、筋を取ってさやごと焼いて食べるのもおすすめです。