過去の健康ニュースレターはこちら

 

健康ニュースレター

春のメンタルケアと食養生

春は環境の変化が重なり、気持ちが落ち着かない、眠りが浅い、食欲が乱れるといった不調が起こりやすい時期です。心と体はつながっているため、食事・睡眠・過ごし方を整えることが、メンタルケアの土台になります。無理なく続けられる春の整え方を紹介します。



春に気分が揺らぎやすい理由

春は環境の変化が最も多い季節です。異動、入学、引っ越し、新しい人間関係の構築など、意識していなくても心身への負担は大きくなります。さらに、朝晩の寒暖差、花粉の飛散、日照時間の変化なども加わり、自律神経が乱れやすい状況が重なります。
自律神経には、全身をアクティブに働かせる交感神経と、リラックスさせる副交感神経があります。日中は交感神経を優位に働かせ、夕方以降は副交感神経が優位となり、休息や睡眠に向かって心身をリラックスさせるリズムがあります。
このような状態が続くと、気持ちが落ち着かない、眠りが浅い、食欲が乱れるといった不調が現れます。まずは「疲れやすい季節である」ことを認識しましょう。

食養生のポイント

メンタルケアの土台となる食養生のポイントをご紹介します。
①主食を極端に減らさない:炭水化物は脳と体のエネルギー源であり、不足すると集中力低下や倦怠感につながります。
②たんぱく質を毎食摂る:卵、魚、豆腐、鶏肉などから少しずつ取りましょう。タンパク質は神経伝達物質の材料となり、心の安定に欠かせません。眠気を誘発するホルモンであるメラトニンは、セロトニンを材料に作られ、セロトニンはトリプトファンというアミノ酸から合成されます。
③香りのよい春野菜を活用:セロリ、三つ葉、春菊などの香味野菜や柑橘類は、気の巡りを良くし、ストレス緩和に効果的です。温かい汁物は、食欲が落ちたときでも取り入れやすい一品です。


今日からできる整え方

今日からできる心身の整え方をご紹介します。
①朝の光を浴びる:起床後すぐにカーテンを開けて朝日を浴びましょう。目から入った太陽の光によって体内時計がリセットされ、活動状態に導かれます。
②昼に軽く歩く:15〜20分程度の散歩で、気分転換と適度な運動ができます。
③夜はぬるめのお風呂に入る:38〜40℃のお湯に10〜15分浸かり、副交感神経を優位にして良質な睡眠を促しましょう。入浴後約90分程度で体温が下がり、このタイミングで就床すると眠りにつきやすくなります。
寝る直前までスマートフォンを見続けると脳が休まりにくくなります。つらさが続くときは、家族や医療機関に相談することも大切です。